専業主婦歴17年の社長、国語力の格差解消に立ち向かって10年

弊社代表の直井は、国語の教師を目指していましたが、学校教育の限界を感じ、教員の道を諦めました。その後、結婚して、主婦業の傍ら塾などの民間教育をオタクのように研究。

しかし、満足のいく教育方法を見つけることができず、幼児教育の手法をもとにした独自メソッドを開発するべく、自ら塾を立ち上げることを決意しましたが、専業主婦歴17年のため、ビジネスを全く知りませんでした。そのため、女性起業塾で勉強し、作文の通信教育を行うビジネスプランを発表しました。それがテレビの目に止まり、取材を受けて100人の体験生徒が集まりました。

しかし、作文指導のみでは国語力を伸ばせないケースがあったため、どうしていいかわからなくなってしまい、総合的に国語力を伸ばす塾を公民館を借りて開催。その取組に目をつけた女性編集者から、国語力育成に関する本のオファーをもらい、彼女と本を作っていく過程で新たな国語力育成メソッドが固まり、そのメソッドを多くの人々に届けるべく、自由が丘で塾を立ち上げました。


直近の業績・今後のビジネスにおける展望

帰国子女の国語力育成に課題を感じていた直井は、海外在住時からオンラインで国語指導する必要を感じ、コロナ前からオンライン指導の仕組みづくりに取り組んでいました。2年がかりで講師育成や指導方法などのオペレーションを完成させたちょうどその頃、コロナ禍により対面指導を行っていた塾が打撃を受けてしまいました。

一方で、オンラインコミュニケーションツールである、Zoomが有名になったために、オンライン指導の心理的な壁がなくなり、オンライン校の生徒が右肩上がりに伸びていきました。オンライン校が既存の校舎の売り上げ低迷を相殺し、2021年8月現在の売上は、前年同月比1.5倍になりました。

また、コロナ前から2年がかりで開発してきたオンライン教材「ロゴス」は、国語専門塾で行っていた対話指導を、システムにより実現できます。管理者がいれば自立学習できるため、塾や学校などの教育機関への導入を目指しています。 来年9月までに「ロゴス」ユーザーを1万人にすることを目指しており、同時に「ロゴス」を子供だけにとどまらず大人・日本語を学ぶ外国人にも使ってもらうことを目標にしています。